やっぱりカッコイイな~!
息子と病院に行った帰り道の話。
普段は母さんの運転する車で、息子の通院している病院へ
向かう。
でも、今回は 母さんのどうしても動かせない用事があって
息子と駅で待ち合わせをして バスで行ってみたんだよね。
ギプスから解放されてルンルンで帰宅途中、駅でバスを
降りた私たち。
夕飯の材料を買うために、バスロータリーから駅ビルの
スーパーに向かう途中、息子と同じ塾に通っていた〇〇君と
偶然すれ違ったの。
学校の帰りなのだろう、〇〇君は制服姿だった。
すかさず息子が声をかける。
『〇〇くん、久しぶり!!』
『おぉ、△△、元気?』
なんて会話。
この〇〇君、うちの息子以上に無口。 笑
でも、久々の再会だからかな、すごくニコニコしてくれて、
息子もニコニコだった。
何を隠そう息子の第一志望校だった☆☆中学校に通っている
〇〇くん。
うちの息子は残念ながら御縁の無かった☆☆中学校。
恥ずかしながら、母さんが何年も想像し続けた☆☆中学校の
制服を着た息子の姿。
願い叶わず、息子がこの制服を着ることはなかったんだけれど、
目の前に 塾で一緒だったお友達が☆☆中学校の制服を着て
立っている。 正直、とても複雑な心境…。
塾でクラスがずっと一緒だった〇〇くん。
受験校も ほぼ一緒で、1日目の午前校も午後の受験校も、
2日目の午前校も午後の受験校も一緒だった。
ちなみに3日もね!
もはや戦友って感じでしょ?
そんな〇〇くんとの再会は、ちょっとだけ ほろ苦い。
母さんの頭の中が 色んな感情でグルグルしている時に
息子が明るく切り出した。
『☆☆中、やっぱりカッコイイな~!』
そう言って、〇〇君の肩をポンポンってやった息子。
相変わらず〇〇君はニコニコしていたけれど、無言で
息子の肩をポンポンって やり返してくれていたよ。
〇〇くんと一緒にいた時間は ほんの数分だったと思う
けれど、一瞬で 受験直後のあのモヤモヤした感情に
引き戻されてしまった母さん。
ダメだね…
息子は、あっけらかんとしていて、でも やっぱり☆☆
中学校は 息子にとって 憧れの中学校のまま変わって
いなくって、
『あ~ オレも一緒に☆☆中 通いたかったな~!』とか
『やっぱり☆☆中 カッコイイな~!ちくしょー!』って
自宅までの帰り道に 叫んだりしていました。
願いが叶わなかった第一志望校への想いは
想いが実らなかった 甘く切ない 初恋のようだね。
ドンマイ息子!!